<1>エースは故障を押し「いかせてください」と登板を直訴

公開日: 更新日:

「吹奏楽部の定期演奏会やコンクールも、新型コロナの影響で中止になりましたからね。あのブラスバンドの応援は、選手にとっても大きな力になるんです。彼らも普段磨いてきた演奏の場がなくなったことはつらいはず。その意味では、代替大会ができただけでも、野球ができただけでも野球部は幸せだったんだと……」(和田監督)

 七回終了時点で試合は1―7。ケガを押してマウンドに上がった竹内は八回に1点を失い、その差は7点に開いた。七回以降に7点差がつけばコールドゲーム。拓大紅陵は八回裏の攻撃も無得点に終わり、この時点でゲームセットとなった。

 新型コロナはいまもなお、日本全国に大きな影響を与えている。高校野球界もしかり。この夏、拓大紅陵野球部が紡いだ物語を連載でお届けする――。(つづく)

【連載】コロナ禍の高校野球 拓大紅陵の短い夏

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット