菅野智之という男はカネより常勝球団を選ぶメンタリティー

公開日: 更新日:

「菅野はメジャーで先発2、3番手に位置付けられている投手。コロナ禍による財政難という事情を差し引いても、締め切りが迫ったこの時期まで候補に残った球団はそれなりの金額を提示しているはず。今年のFA市場は先発がコマ不足という背景もあり、年平均10億円前後の2、3年契約というオファーは必要ですから」とは東海岸の代理人関係者だ。

 菅野の今季年俸6億5000万円をはるかに上回る金額の複数年契約を提示されているのは確実で、「そもそも菅野の判断基準はカネではない。金額が多いか少ないかではなく、優勝争いできる球団かどうかだと聞いています。理想はヤンキースやドジャースのような強豪で、なおかつ人気や知名度も備えた老舗名門球団ではないか」と、ア・リーグのスカウト。

 昨年12月8日、ジャイアンツ球場で取材に応じた菅野は「球団にはこだわらない」と話していたが、どうやら本音は違うようなのだ。

■微妙な位置付け

 だとすれば、プロ野球選手になるより巨人入りに固執した菅野は、メジャーで強打者と勝負すること以上に、強い老舗名門球団でワールドシリーズに勝ちたいという欲が強いことになる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド