菅野智之という男はカネより常勝球団を選ぶメンタリティー
「菅野はメジャーで先発2、3番手に位置付けられている投手。コロナ禍による財政難という事情を差し引いても、締め切りが迫ったこの時期まで候補に残った球団はそれなりの金額を提示しているはず。今年のFA市場は先発がコマ不足という背景もあり、年平均10億円前後の2、3年契約というオファーは必要ですから」とは東海岸の代理人関係者だ。
菅野の今季年俸6億5000万円をはるかに上回る金額の複数年契約を提示されているのは確実で、「そもそも菅野の判断基準はカネではない。金額が多いか少ないかではなく、優勝争いできる球団かどうかだと聞いています。理想はヤンキースやドジャースのような強豪で、なおかつ人気や知名度も備えた老舗名門球団ではないか」と、ア・リーグのスカウト。
昨年12月8日、ジャイアンツ球場で取材に応じた菅野は「球団にはこだわらない」と話していたが、どうやら本音は違うようなのだ。
■微妙な位置付け
だとすれば、プロ野球選手になるより巨人入りに固執した菅野は、メジャーで強打者と勝負すること以上に、強い老舗名門球団でワールドシリーズに勝ちたいという欲が強いことになる。