メジャーは高年俸選手をバッサリ…逆に過保護な日本の甘さ
メジャーはシビアだった。
ブルージェイズと昨季から2年総額6億6000万円プラス出来高の契約を結び、今季まで契約が残っている山口俊(33)が事実上の戦力外を言い渡された。現在の契約内容をそのまま引き継いで山口を受け入れたいというメジャー球団が現れなければ、ブ軍は山口の今季分の年俸を負担する必要がある。つまり、3億3000万円は捨てるつもりで戦力外を通告したことになる。
カネを払って選手を「クビ」にするのはブルージェイズに限らない。
昨年9月にロッテに入団したチェン・ウェイン(35=現阪神)は、2016年からマーリンズと5年総額8000万ドル(約94億円)の契約を結んでいた。しかし、契約を1年残した19年オフに戦力外通告。マーリンズは20年の年俸約24億円を負担した上でチェンをクビにしたことになる。
メジャーは一体なぜ、大金をつぎ込んだ契約中の選手を惜しげもなく捨てられるのか。
「金を払ってでも出ていってもらいたいからです」と、スポーツライターの友成那智氏はこう続ける。