G加入の梶谷が“孤独な自主トレ” その先はガッツか陽岱鋼か

公開日: 更新日:

 DeNAから巨人にFA加入した梶谷隆幸外野手(32)が20日、神奈川県内で自主トレを行った。

 このオフ重点を置いているという体幹トレーニングを行い、ランニング、キャッチボール、打撃練習などで汗を流した。リモート取材に応じ、「コロナでもやれることはやる。体幹部分だけは徹底して、ケガをしないように。弱かった部分だったり、これまで経験してきて足りないという小さい筋肉を重点的に」と腹筋などを鍛えているという。新天地で心掛けることは「他人、ライバルの結果を気にしないこと」とキッパリ言った。

 昨季は109試合に出場し、リーグ2位の打率・323、19本塁打の好成績を残した。打撃面で“つかんだ”ものがあるという。「逆方向ですね。逆を狙いだして良くなった。だから、去年の自主トレから引っ張っていない。レフト前にばっかり打っているので、こいつ大丈夫か? プロ野球選手か? って思いますよ」とニヤリと笑った。

 そういえば、かつての巨人に似たような大物がいた。2月のキャンプ中は絶対に引っ張らず、フルスイングもせず、逆方向のショートへのゴロをひたすら打っていた小笠原道大(47=現日本ハムヘッドコーチ)だ。パ・リーグMVPの実績を引っ提げ、日本ハムから2006年オフにFA移籍。大注目の中でも、周囲に流されることなく、1カ月もの間、コツコツと遊ゴロを打ち続けた。キャンプ終盤には原監督が苛立つこともあったが、チクリとやられようが、動じることなく、ガッツ流を貫いた。結果は07年シーズンもMVP。以降、巨人で一時代を築いた。最近のFA組では丸佳浩(31)も流されない強さを持っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド