3.25聖火リレーに大逆風…スタートの福島は感染状況が深刻
首都圏1都3県に出されている緊急事態宣言は21日までの延長が正式決定された。菅首相は5日、会見。延長については謝罪しながらも「宣言を発出した1月以降、大きな効果が目に見えて表れています」と成果を強調した。しかし、新型コロナウイルスの感染者数は減少ペースが鈍化し、上昇に転じる地域も見られるようになった。25日に福島からスタートする東京五輪の聖火リレーにも暗雲が漂う。
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スタートしてから約1カ月の来月24日までに聖火リレーが行われる15府県の感染状況をまとめた。きのうまでの1週間平均と東京の人口に換算した場合の感染者数が〈表〉だ。
最も深刻なのがリレーのトップを飾る福島だ。感染者数20人は、東京の人口に換算すれば152人。東洋経済オンラインが算出している実効再生産数も2.63(4日時点=以下同)とかなり高水準にある。県の担当者は「クラスターの発生で直近の感染者数は多くなっています。感染者数が何人になったら、聖火リレーをどうするという取り決めはありませんが、感染状況は注視しています」(オリンピック・パラリンピック推進室)と心配そうな様子だった。
リレー3県目の群馬も東京換算の感染者数は122人。実効再生産数は1.47と感染拡大を示す「1超」だ。群馬だけでなく、栃木や茨城を含む北関東では最近、感染者数がジワジワ増えている。5日に44人の感染者が確認された茨城の1週間平均の感染者数は33人で、東京なら160人に相当する。