今年のセンバツに夏まで追い掛けたい野手はいなかった

公開日: 更新日:

 すぐ横に座っていた部長も同じ意見だ。

「オレはある意味、おまえたちと逆だ。打撃がいい選手、本塁打をたくさん打ってる選手はすぐに評判になるし、他球団の連中も間違いなくチェックする。そんなこともあって、野手はまず、足と肩を見る。オレが試合前のノックから見るのはそのためだ。足や肩は試合だけじゃ判断できないケースが多いからな。足と肩は先天的な要素が強いが、打つ方はプロに入って筋トレなんかで鍛えれば、なんとかなると思ってるんだ」

 その肩と足が光った選手はいましたかと突っ込むと、

「う~ん」

 と、うなって、こう続けた。

「投手で面白いのは何人かいた。市和歌山の小園、天理(奈良)の達、北海(北海道)の左腕・木村あたりは、追い掛けた方がいい。けど、野手はなぁ……」

 そう言ったあと、「ボチボチ、ニコチンが切れるころだろ。たばこを吸ってくりゃいいじゃねーか。さっきから、ソワソワして落ち着かないし……」だって。いくら冷えるからといって、1時間に1回トイレに行くわけないもんな(苦笑い)。

(プロ野球覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末