“打撃音痴”ダルがカーショーから学ぶべきは「打席の粘り」
パドレス・ダルビッシュ有(34)が日本時間24日のドジャース戦に2勝目(1敗)をかけて登板。昨季のワールドチャンピオン相手に敵地ドジャースタジアムで、サイ・ヤング賞左腕カーショー(33)と投げ合う。
前回18日のドジャース戦でも、カーショーと投手戦を展開した。四回まで1人の走者も出さなかったが、五回2死満塁からカーショー(通算打率・160、1本塁打、38打点)に痛恨の押し出し四球。7回を1安打1失点、9奪三振と好投しながら、打線の援護に恵まれず今季初黒星を喫した。
息詰まる投げ合いを制したベテラン左腕は押し出しを選んだ打席について「ダルはいい球を投げていたので打てる気がしなかったし、打つ気もなかった」と持ち上げながらも、「嫌がらせしてやろうと思い、ファウルで粘って少しでも球数を投げさせたかった」と明かしている。あの場面、カーショーはカウント2―1から、ダルの変化球に食らいつくようにして3球連続でファウルにした末に、殊勲の四球を選んだ。
このカーショー同様、ダルの打撃成績は芳しくない。DH制のないナ・リーグに移籍した17年以降、94打数7安打の打率・074、0本塁打、4打点。過去には「打撃は苦手だから期待しないでほしい」と話したこともあり、明らかに打つ気のないそぶりで打席に立つことも珍しくない。カブス時代からバッテリーを組むカラティーニですら、超一流の投手と認めながらも「彼はひどい打者だから、まだ(打撃を)学ばなければならない。本当にひどい」と、さじを投げているほど。