最大の被害者は大谷翔平 飛ばないMLB公認球で本塁打数激減
今回の措置で、気になるのは打球の飛距離の変化だ。
MLBは115メートルの大飛球の場合、30~60センチ飛距離が落ちるとみている。これは一見、小さい数値に感じるがホームランバッターに与える影響は大きい。30~40本打つ選手の場合、大抵ぎりぎりでフェンスを越える一発が数本はあるからだ。
今のところ、この飛ばないボールで最も被害を受けているのは大谷翔平だろう。4月に2本も損しており、4月19日のレンジャーズ戦で有原から打ったセンターのフェンスを越えそうだった大飛球と、同28日の同じカードでレフトフェンスの上部を直撃した二塁打がそれだ。そんな不運に見舞われながらも4月はリーグ2位タイの8本塁打を記録したのだから、あっぱれと言うしかない。
今季はア、ナ両リーグとも40本前後を打てば本塁打王になれるとみる向きが多い。毎月8本のペースをキープすれば48本になるので今後、故障やスランプがなければタイトルに手が届く可能性が出てきた。