原巨人を襲う坂本依存のツケ…過去2度の故障離脱ではV逸
10日に坂本勇人(32)の出場選手登録が抹消されたことで、2位巨人に暗雲が垂れ込めている。
9日のヤクルト戦の五回、一塁走者時に捕手の牽制を受け、ヘッドスライディングで帰塁した際に負傷。右手母指末節骨の骨折と診断された。
今季は36試合に出場し、打率.299、チーム最多タイの7本塁打で打線を牽引していた。復帰まで1カ月程度とみられる。エース菅野も右肘違和感で離脱しており、投打の大黒柱を同時に失う緊急事態となった。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏がこう嘆く。
「痛いなんてもんじゃありません。今の巨人で代わりがいない唯一の選手と言っていい。遊撃で守備の要なのはもちろん、巨人打線で一番怖い打者でもあり、いわば“心臓”。いると、いないとでは、相手投手にかけるプレッシャーが天と地ほど違う。さらに痛いのは、チームの精神的支柱であること。坂本は遊撃の位置から絶妙のタイミングでマウンドに行って投手に声を掛けていた。投手陣はあれに随分救われていた。残念ながら、他の選手に代わりは務まりません」