北京五輪での反町ジャパンは本田圭佑に命運を託すべきだった
サッカー日本五輪代表物語 #12
2008年北京大会出場を目指した五輪代表は、国立競技場で行われたサウジアラビアとの一戦を1ー1のドロー決着に持ち込み、ベトナムを3-1で下したカタールを勝ち点1差でかわし、4大会連続となる本大会への出場権をゲットした。
反町監督はサウジアラビア戦後に「予選は苦しい戦いが続きましたが、これで北京に行けます!」と力強く宣言した。
このサウジアラビア戦が行われたのは、2007年の11月21日だった。
北京五輪が開幕する2008年8月7日まで<8カ月以上>の準備期間があった。ここで急成長して五輪代表入りを果たした選手もいれば、さらなる成長を期して海外にチャレンジした選手もいた。
前者の代表格が、法政大のMF本田拓也や明治大のDF長友佑都といえるだろう。
ボランチを主戦場とする本田拓は大学3年時に五輪代表に招集され、2次予選でシリア戦など2試合に出場した。
豊富な運動量と粘り強い守備が持ち味。広い視野から繰り出すパスセンスもあった。