パラリンピックが抱える「二面性」…コロナ感染爆発でも医療崩壊でも、やめるにやめられない

公開日: 更新日:

「健常者の大会を開催して、障がいを持っているアスリートの祭典を中止というのは、差別につながりかねない。パラリンピックはさまざまな障がいがあるアスリートたちが個性や能力を発揮できる場であり、中止すれば、障がいのある人が障がいのない人と同等に生活し、共にいきいきと活動できる社会を目指すという、ノーマライゼーションの理念にも反する」

 さらに菅野氏は続ける。

「パラリンピックに出場する選手には、努力の成果を発揮するステージを与えてあげたいという思いはあります。一方で、コロナ感染の現状を見れば複雑な気持ちです。菅首相は『五輪と感染拡大は関係ない』と言っているが、オリンピック・パラリンピック、甲子園大会などのビッグイベントをやっていれば、外出していいだろうという気持ちになる。人流増を誘発していることは専門家も指摘していますから」

 9日には事前合宿のため来日したガーナのパワーリフティング代表スタッフ1人の感染が成田空港の検疫で判明。陰性だった選手らは濃厚接触者かどうか判断されないまま合宿地の福島県へ移動していることも分かり、五輪で問題視されたことが早速繰り返されている。

 パラリンピックは24日に開幕し、9月5日まで続く。その頃コロナ感染や医療現場はどうなっているだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」