阪神マルテとスアレスが後半戦開幕に間に合わず…助っ人への過剰配慮がV争いで凶と出る
リーグ首位の阪神は13日、広島との後半戦開幕戦に3―9で大敗。黒星発進となった。
相手先発の大瀬良は好投手とはいえ、阪神は昨季、3勝1敗と打ち込んでいた。先発した西勇が6回5失点と精彩を欠いたのもさることながら、打線が低調だったのは、主に3番で活躍しているマルテ(30)の不在と無関係ではないだろう。
阪神はこのマルテに加え、抑えとしてリーグトップの25セーブを挙げるスアレス(30)が東京五輪開催に伴う公式戦中断中に一時帰国したことで後半戦に間に合わなかった。チームはこの2人に加え、ロハスとアルカンタラ、ガンケルも一時帰国しているが、マルテとスアレスはオールスターに出場したため、ロハスらより帰国日が遅かった。再来日したのは先月25日で、コロナ対策による隔離期間もあり、一軍合流が8月9日にズレ込んだことが原因だ。
今季のプロ野球は、コロナ禍で家族の来日がかなわないことなどを理由に、ソフトバンクのレイ(31)らシーズン途中で退団する助っ人が続出。ロッテのマーティンも再来日が遅れ、一軍合流が今月下旬になるという。孤独な日本生活をサポートするため、一時帰国などの配慮はあってしかるべきだし、無理をさせて辞められたら元も子もない。