大谷翔平引き留めは補強戦略がカギ 予算たっぷりエンゼルスは先発2人獲得なるか
昨年12月1日に物別れに終わった新労使協定の交渉が日本時間14日に再開した。
MLB側からは、金銭面に関する主要議題のひとつに挙げられていた年俸総額の上限などについて新たな提案があったものの、選手会側の合意を得られず、決裂した。
年俸総額の上限を巡っては約242億円から約280億円への引き上げを求めた選手会に対し、MLB側の主張は約249億円への微増にとどまった。
仮にMLB側が提示した約249億円で合意したとしても、ぜいたく税の支払いを回避したいエンゼルスであっても十分、予算に余裕がある。選手の移籍情報サイト「トレード・ルーモア」によれば、ロックアウト(LO)突入前の年俸総額は約197億円。守護神イグレシアス(4年総額約66億5000万円)、前メッツの右腕シンダーガード(1年約23億1000万円)らを獲得するなど、それなりの補強を行ったが、年俸総額の上限まで約50億円を残している。
ペリー・ミナシアンGMはシンダーガード以外にも先発投手を最大で2人獲得する方針を明かした。長年、課題とされてきたローテの整備を図るわけだが、50億円の予算があれば、それなりに実績のあるスターターを確保できる。