横綱・照ノ富士vs関脇・御嶽海 一騎打ちの初場所賜杯争いで有利なのはどっち?
一騎打ちの様相を呈してきた。
21日、2敗同士の関脇御嶽海(29)と阿炎(27)が激突。立ち合いのもろ手突きで相手の動きを止め、怒涛の突っ張りを浴びせようとした阿炎に対し、御嶽海は止まることなく前進。たまらず引いた阿炎を御嶽海が押し出した。
結びでは横綱照ノ富士(30)が隆の勝を撃破。まだ阿炎にも優勝の目は残っているものの、賜杯争いは2敗をキープした横綱と御嶽海が一歩リードとなった。
この2人、どちらが有利なのか。
成長著しいのが御嶽海だ。好調から一転、突然連敗する悪癖はすっかり鳴りを潜めている。今場所も2敗しているが、連敗はゼロ。この日、解説を務めた間垣親方(元横綱白鵬)も「一皮むけた」と絶賛する。
一方、照ノ富士は立ち合いの一発がある隆の勝の当たりをやや半身で受け、右腕をたぐってから寄り切り。間垣親方は「(立ち合いで)少し逃げましたね。あまり(足が)良くないのかな」としつつも、「横綱が一番考えて研究している。隆の勝が右腕を出してくるのをわかっていたので、たぐった」と分析した。