日本ハムの穴は“扇の要”捕手にあり…新庄監督がルーキー速水を積極起用する狙い

公開日: 更新日:

 日本ハム新庄剛志監督(50)が掲げる「守り勝つ野球」の最大の「穴」といえば捕手だろう。

 昨季、スタメンマスクをかぶったのは清水優心(25=81試合)、石川亮(26=40試合)、宇佐見真吾(28=18試合)、昨年限りで引退したバッテリーコーチ兼任の鶴岡慎也(40=4試合)の4人。試合中もたびたび捕手の交代が行われ、シーズンを通して任せられる捕手がいなかった。

 チームが許した盗塁数は12球団唯一の3ケタにして最多の123個。新庄監督がキャンプに5年連続盗塁王の赤星憲広氏(45)を招聘し、バッテリーへ盗塁防止策を伝授してもらったことからも、捕手を何とかしたいという意図が伝わってくる。

「正捕手候補の中で盗塁を刺せるのは清水くらい。肩も強いし、打撃を含めた能力値は他より上ですが……。清水を固定できない事情があったんです」と、球団OBはこう続ける。

「捕手向きの性格とは言い難いのです。たとえば、鶴岡は投手が打たれたときに『すまん、オレの責任だ』と全てを背負うので、投手から絶大な信頼を得ていた。ダルビッシュ(現パドレス)も登板するときは、わざわざ鶴岡を指名していたくらいです。そこへいくと、清水は『オレは悪くない』というような態度が顔にも出るし、普段の口ぶりにも表れてしまう。勢い、投手に敬遠されるようになる。実際、『清水とは組みたくない』という投手が何人かいるものだから、首脳陣も起用に困るのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット