若隆景が86年ぶり新関脇Vの快挙!実直な小兵が貫く「正攻法」
■絶妙なおっつけ
181センチ、130キロの小兵ながら、取り口は正面から正々堂々の押し相撲。動き回って相手を翻弄するなど、小兵力士らしい相撲は取らない。
「小兵でも特にスピードがあるわけでもなく、パワーもそこまでではない。それでも正攻法で勝てるのは、強靱な足腰で踏ん張りながら、下からおっつける相撲を磨き続けてきたからです。おっつけの角度も、相手の力を封じるような絶妙な角度。四つ相撲も身につけており、前まわしを取って前に出る相撲もうまい。半ば冗談だと思うが、37歳の玉鷲が教えを請うても不思議じゃない。派手さはないが、堅実な、玄人好みの力士です。大関候補であることも間違いない。今場所を起点にスピード出世の可能性も十分にありますよ」(角界OB)
大型化が進みすぎた土俵に革命を起こせるか。