日本ハム新庄監督は交流戦ガチンコ勝負! 今後の成長より「目先の1勝」にこだわるワケ

公開日: 更新日:

 これまで「目先の1勝より今後の成長」と言っていた日本ハム新庄剛志監督(50)が、交流戦はガチンコ勝負で臨むともっぱらだ。

 24日のヤクルト戦の五回1死一塁。新庄監督は先発左腕の加藤が打席に立つとバスターエンドランのサイン。加藤はこれを成功させ、先制点につながった。同点で迎えた九回裏2死一塁では打席に右打者の中村を迎えると左腕・宮西に代えて右腕の玉井を投入した。結果的に延長十一回に村上のサヨナラ2ランで敗れはしたものの、新庄監督の勝ちにこだわる姿勢が見えたのではないか。この日の試合前、自身のインスタグラムにはこんな投稿をしている。

「監督就任会見の時から目標にしていたプロ野球地上波復活が28日 29日 対 ファイターズ ジャイアンツで叶いました。がしかし関東 北海道のみの地上波なので、昔みたいに北海道~沖縄 全国で放送されるようにファイターズは暴れます」(原文ママ)

 新庄監督は現在のプロ野球界の人気低迷を痛感している。2月末に出版した自著「スリルライフ」(マガジンハウス)には「昔と比べたらメディアの露出も少ないし、選手の知名度も低い。(中略)できれば地上波の試合を復活してほしい」とつづり、テレビで試合を見ることが野球の面白さを知るきっかけになるとの持論を展開している。

 チームは最下位に沈んでいるが、巨人戦の地上波中継が決まった。人気球団の巨人や阪神に勝てばファンやメディアの注目度はさらにアップするし、Aクラス入りも見えてくる。新庄監督にはそんな目論見があるに違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ