著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・青柳晃洋が大卒ドラフト5位からの「大偉業」スーパーエースは今季7勝1敗防御率0.89!

公開日: 更新日:

 かつて阪神監督を務めた故・野村克也は「エースと4番は育成できない」という言葉を残した。投打の柱だけは天賦の才が必要ということだ。野村克也自身は高卒テスト生からの叩き上げで成功した大打者だが、だからといって安直に同類の育成は可能としないところが憎い。確かに打者においても、阪神の球団史上で叩き上げの4番打者は掛布雅之しかいない。

 実際、こと投手に関しては他球団を見渡しても大卒ドラフト下位からの先発完投型エースは聞いたことがない。21世紀以降、各球団で一時代を築いた大エースはみんなドラフト上位のアマ球界の大物投手ばかりだ。かつて松坂大輔と同期入団で巨人のエースに君臨した上原浩治は「雑草魂」を看板に掲げていたが、彼だって大卒ドラフト1位のエリートである。

■高卒下位指名ならまだしも…

 パ・リーグに目を向けると、今をときめくオリックスのエース・山本由伸は高卒ドラフト4位である。高卒なら、かつての横浜のエース・三浦大輔はドラフト6位で、中日で通算219勝を挙げた左腕・山本昌もドラフト5位だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ