国内男子ツアー低迷の哀れ…V賞金が女子プロのホールインワン賞に“毛が生えた”程度
今季の女子ツアーは38試合。人気低迷の男子ツアーは25試合だが、そのうちのひとつが、選手自らが立ち上げた今週の大会(JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品)だ。賞金総額5000万円で優勝賞金は1000万円。
「金額は多くはないですが、試合があるだけ幸せです」と多くのプロが言う。
そこへいくと、まさにバブルなのが、同じく23日に開幕した女子のアース・モンダミンカップだ。国内最高の賞金額(総額3億円)を誇り、優勝は5400万円。3位でも単独なら2100万円を手にし、男子の優勝賞金の倍以上だ。
この大会には4ホールあるパー3にホールインワン賞として700万円と800万円(複数均等割り)の賞金がかかっている。決勝ラウンドではパー5(1、8、14、18番)のイーグルと、3日目、4日目のベストスコアにも各100万円(複数均等割り)が出る。ちなみに、賞金はないが初日のイーグル(18番)は安田彩乃一人だった。
首位の山下美夢有に1打差の7アンダー2位と好スタートを切った稲見萌寧は、3位に終わった前週の最終日にホールインワンを出している。今週、2週連続でホールインワンを出し、週末にイーグルとベストスコア賞も獲得すれば、それだけで男子の優勝賞金に匹敵する“ボーナス”を得る可能性がある。さらに今季2勝目となれば合計6400万円となり、成績による獲得賞金額は今季17試合で約1億2345万円。男子プロからすれば羨ましい限りだが、稲見に限らず、国内ツアーの女子プロが高額賞金に見合うだけの実力があるかどうかは、別問題である。