スポーツ界で相次ぐ不祥事で加速する「公益法人化」の落とし穴が…識者が指摘

公開日: 更新日:

「公益財団法人になることは、内閣府の管理下、つまり国の言いなりになることを意味する。ボクシング山根明前会長が『国の言うことを聞いたって金メダルは獲れない』と突っぱねたのも一理あるわけです。助成金に縛られてスポーツが国の管理下に置かれるというのは、実は重大な問題なのです。古い話になりますが、モスクワ五輪のボイコットも、選手は国から補助金をもらって五輪に出させてもらっているから、国の言いなりになるしかなく、出場したい選手も出ることができなかった。その当時から組織こそ独立はしていても、事実上は国の支配下だった。助成金に頼らないスポーツ界の財源作りが急務です。ただ『ルールは守ろうね』じゃなく、国の支配から抜け出そう、財政的に独立しようという方向にならないと、スポーツ界は改善していかない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」