全英OPのリンクスで戦うには「上げる空中戦」ではなく「転がす地上戦」を
「ロブショットのように柔らかく高く上げるとグリーンが硬いので止まらない。低いショットでバックスピンをかけなければならない」と言った。
かつて取材した戸田藤一郎からも同じようなことを聞いた。
「昔、フィリピンオープンに出たとき、グリーンが硬くて、球を高く上げるとはね返されるのでまったく止まらなかった。フェースを開かずに、逆にロフトを立てた状態で低く振り抜いてバックスピンをかけて止めるようにした」(戸田)
それが戸田の代名詞でもあったパンチショットの始まりだった。その打ち方は何と玉突き(ビリヤード)をやっていて、ひらめいたという。
「リンクスの全英オープンは足(ボールの転がり)を使って攻められるので、キャリーで攻めなければならない全米オープンよりも日本人には向いている」と、青木功が言ったことがある。
全英オープンの日本選手の過去の成績を見ると、昔は倉本昌弘の4位をはじめ、丸山茂樹の5位、青木功の7位3回など好成績を残している選手が多い。