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菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

全英OPのリンクスで戦うには「上げる空中戦」ではなく「転がす地上戦」を

公開日: 更新日:

 今週はゴルフの聖地と呼ばれる世界最古のセントアンドルーズ・オールドコースで全英オープンが開催される。日本勢は松山英樹ら6選手が出場する。

 会場はスコットランドの海沿いの砂丘に広がるリンクスコース。1990年に初めて全英オープンを取材したコースであり、このときは地元のニック・ファルドと豪州のグレッグ・ノーマンの一騎打ちだった。

■好対照だったファルドとノーマン

 最終日、米国で戦うような弾道の高いキャリーボールでピンをデッドに攻めるノーマンに対し、リンクスを知り尽くしているファルドは低い弾道で手前から攻めていた。

 ノーマンのアプローチはウエッジでピンの真上から柔らかい球を打ってもコンクリートのような硬いグリーンにはね返されてしまった。地面を這うように手前から転がしてくるファルドの地上戦の勝利だった。

 試合が終わった後、「硬いグリーンに止めなければならないときはどんなショットをするのか」とファルドに聞いてみた。

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