大谷翔平が味わう未体験ゾーン「9戦連続中5日」の吉凶…MVP、サイ・ヤング賞に近づけるか
これで大谷は11日のアスレチックス戦以降、17日のマリナーズ戦と続き、今季最後となる10月5日のアスレチックス戦まで残り10試合に登板することになる。
大谷は2018年に渡米して以来、中5日で11試合70回3分の2を投げ、6勝2敗、防御率1.91。中6日以上でのマウンド(42試合218回で16勝10敗、防御率3.72)と比べても結果を残している。ネビン監督代行は大谷の中5日との相性の良さを考慮して登板間隔を短縮したそうだが、9戦連続で中5日のマウンドは初めての経験となる。
リアル二刀流実質1年目の昨季は130回3分の1に登板した。今季ここまで105回で、規定投球回162回まで残り57回としている。単純計算で今後は1試合あたり6イニングを投げれば、メジャー5年目にして初めて先発投手の最低限の責任とされる規定投球イニングに到達する。
「大台」に到達すれば、2年連続ア・リーグMVPに加え、奪三振数(152=リーグ4位)、奪三振率(13.03=同1位相当)などによっては、投手として最高の栄誉であるサイ・ヤング賞受賞も見えてくる。
大谷は未体験ゾーンを乗り越え、2つの栄誉を手にできるか。
もっとも、投打の二刀流は、ただでさえ負担が大きい。結果が出ないとはいえ、これまで以上に負荷のかかる大谷の体が悲鳴を上げないことが条件だ。