森保J「独遠征メンバー30人」の落とし穴…気になる“ポスト大迫”とベテランDF2人への拘泥
ドイツ・デュッセルドルフに遠征してキリンチャレンジカップに臨む森保ジャパンは23日に米国(日本時間午後9時25分開始)、27日にエクアドル(同午後8時55分開始)と対戦する。
その代表メンバー30人が15日、発表された。目を引くのは初代表のDF瀬古歩夢(スイス・グラスホッパー)、代表歴1試合のMF旗手怜央(スコットランド・セルティック)、同6試合のFW相馬勇紀(名古屋)とFW町野修斗(湘南)の4人。FW大迫勇也(神戸)、ドイツのDF板倉滉(ボルシアMG)とFW浅野拓磨(ボーフム)の3人はケガで招集外となった。
■伊東の前線起用プランの成否
カタールW杯アジア最終予選で活躍した常連組は、順当にメンバー入り。その中で主軸として真っ先に名前が挙がるのが、新天地フランスでも大活躍中のFW伊東純也(29)だ。今夏にベルギーからフランス1部スタッド・ランスに移籍。主戦場の右サイドMFから2トップとして起用され、出場6試合で2得点。
カタールW杯アジア最終予選でチーム最多の4得点を挙げた決定力の高さを生かし、最前線の1トップか2トップで常にゴールを狙ってほしいと代表首脳陣に期待されているともっぱらだが、「伊東の前線起用は絶対に避けるべき」とは、元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏。
「右サイドのポジションから持ち前のスピードで相手DFをぶっちぎったり、中盤や右SBの選手との好連係からDFラインの背後を突いてチャンスメーク。そして機を見て果敢にゴールを狙っていく。このプレースタイルこそが、相手チームへの大きな脅威となる」
代表メンバー入りした久保建英(スペイン・ソシエダ)も、チーム事情で2トップの一人としてプレーしている。ネット上には「伊東と久保に2トップを組ませればいいじゃないか」という書き込みもある。それもこれも、長らく日本代表の1トップを担ってきた大迫がケガなどでパフォーマンスを落としながら、大迫に取って代わる人材が出てこないからである。