藤田さいきがキンクミに続き…女子ツアー終盤に今季2人目11年ぶりVのナゼ?
「終盤になると経験豊富なベテランに無欲の勝利が転がりこんでくるということでしょう」と評論家・宮崎紘一氏がこう言う。
「会場はフェアウエーが広く、花道も開けており、プレッシャーも少ない。だから30歳過ぎの女子プロでも力まずに楽にプレーできる。ところが若手は勝利に貪欲ですからバーディーを奪ってスコアを大きく伸ばそうとガツガツ攻める。それで、うまくいかないと精神的に自らを追い込んでしまう。一方、ベテランになれば優勝スコアも計算できるから、穏やかな気持ちでプレーできる。もちろん藤田がすでに来季シード権を確定させていたことも大きい。それに若手はツアー序盤から優勝目指してフル回転ですから終盤になると息切れする。ベテランは1年のペース配分を経験済みだから、終盤になれば力みの少ないベテランに勝つチャンスが巡ってくるわけです」
優勝争いした2位鈴木愛(33)、3位菊地絵理香(34)、4位上田桃子(36)と上位に30歳過ぎのベテラン勢が占めたのも頷ける。