ロシアがパリ五輪参加OKならボイコット続出で世界が真っ二つに割れる…日本の判断は?
米国はともかく、イギリス、ドイツ、オランダもウクライナに武器供与しているし、カナダも戦車の供与を決めた。ウクライナではロシア軍に殺されて五輪への道を断たれた選手もいる。それで、ロシア選手の五輪出場はOKなんて国民は許さないでしょう」(津田氏)
ならば、我が国はどうか。30年札幌五輪を招致したい日本オリンピック委員会はIOCの判断に従わざるを得ない。そもそも日本は政治的な問題で自ら五輪ボイコットを決められる国ではない。
「アスリートの政治的な発言もタブー視されている。だが、ウクライナの生々しい惨状を映像で見た国民は違う。国旗、国歌の使用を禁じても、ロシア選手のパリ五輪出場は認めるなという声が必ず出てくるし、その声に反応するマスコミもあるはずです。IOCがロシア選手の五輪出場を認めたとき、多数のウクライナ人を殺した国の選手と五輪の舞台で戦えるのかと、アスリートは真剣に考えるべきです」(津田氏)
選手も信念が試される五輪になる。