ソフトバンクはWBC選手出し惜しみ、総額80億円の金満補強…これで今季V逸なら赤っ恥!
落合中日2009年シーズンの二の舞か
侍ジャパンからは、柳田悠岐(34)、今宮健太(31)という手薄な外野手と遊撃手、さらに昨季リリーフで55試合に登板して5勝1敗、防御率1.12と活躍した藤井皓哉(26)の代表入りを打診されながら、いずれもクビを縦に振らなかったといわれる。
オフの補強は「ひとり勝ち」。7年50億円の近藤を筆頭に3年15億円で有原航平(30)、4年3億円で嶺井博希(31)、1年6.5億円でオスナ(27)、1年1.6億円でガンケル(31)……総額80億円で他球団が狙っていた選手を根こそぎもっていった。
「12球団ナンバーワン」の選手層はさらに厚みを増したにもかかわらず、WBCには選手を出し惜しんでいるようなのだ。少なくとも福良GMの言う「みんなで盛り上げていく」というムードがあるとは思えない。
その福良GMにソフトバンクの投手が侍ジャパンのメンバーにひとりも入っていないことについて聞くと、「そうだよねぇ……」と、こう続けた。
「大関(友久=25)とか藤井とかいるけど、そのへん(なぜメンバー入りしていないのか)は分からないからね。そこはボクには何とも言えませんよ」
■キャンプ2日目にしてアクシデント続出
ソフトバンクの選手総年俸は昨年まで3年連続12球団ナンバーワン。カネをかけて優れた選手を集めておきながら、2年続けてオリックスに煮え湯を飲まされている。
それだけに今季は何が何でも優勝したいに違いないが、WBCに対してソフトバンクと似たような姿勢だったのが、2009年の中日ではないか。
落合監督のもと、04年から07年まで優勝2回、2位2回だった中日が、08年は首位・巨人から12ゲーム離された3位に転落。翌09年はWBCに選手をひとりも派遣しない徹底ぶりでシーズンに臨んだものの、またしても巨人に12ゲーム差をつけられて2位に終わった。
ソフトバンクは2日、森唯斗(31)が右内転筋痛、藤井が新型コロナ陽性者との濃厚接触が確認され、練習を途中で切り上げた。さらに近親者が死去したガンケルが米国に一時帰国することになった。
キャンプ2日目にして早くもアクシデントに見舞われたが、仮に今季、優勝を逃すようなら、それこそ赤っ恥だ。