(6)指導者ライセンスは(本田圭佑が「不要では」といったように)いろんな意見があっていい」
W杯日本代表チームの団長を務めた日本サッカー協会(JFA)技術委員会・反町康治委員長は今後、どんな立ち位置で日本サッカー強化の旗振り役を務めていくのか、指導者ライセンス制度の現状などとともに聞いた。(聞き手=サッカージャーナリスト・元川悦子、本紙・絹見誠司)
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──2日のJFA技術委員会でナショナルチームダイレクター(ND)が新設され、山本昌邦さん(トルシエ日本代表コーチ、アテネ五輪代表監督、J磐田監督)が就任しました。
「2020年にJFAに呼ばれ、技術委員長と技術委員会内の強化部会の部会長を兼務してきました。今回、仕事内容を整理して強化部会の副会長だった山本さんにNDになっていただき、私は援護射撃をする側に回るということになります」
──変更の狙いは?
「20年の11月まで関塚隆NDと2人でいろいろ話し合いながら活動してきました。関さんが退任され、コロナ禍が拡大した影響で全カテゴリーの代表活動が延期や中止になる中、何とかA代表だけは海外で活動できることになり、私が兼務する形で進めていきました。でも、21年以降に年代別代表の活動が再開され、今年はU─15代表など多くの合宿や試合が行われます。技術委員長とNDの兼務では、それぞれの代表活動が不十分になってしまうと懸念され、20年当初の形に戻しました」