巨人・岡本和真が目指す「村上超え」 そして狙うは3年後のWBC“侍の正三塁手”

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 巨人岡本和真(26)が、WBC優勝後の初実戦となった26日のオープン戦で「4番」を取り戻した。

 不振だった昨季は、中田にその座を譲ったままシーズンを終えていたが、開幕前、最後の楽天戦で安打を放ち、「久々のチームでの試合で緊張感があったけど、ヒットを打てた。すごくいい雰囲気。僕も乗っていきたい」と白い歯を見せた。

「まだ時差ボケが抜けていない」と言う岡本は、侍ジャパンの一員としてWBC全7試合に出場し、18打数6安打、打率.333、2本塁打、7打点。1次ラウンドの韓国戦で2安打を放つと、準々決勝のイタリア戦では自身1号となる3ランを含む日本人最多タイの1試合5打点を叩き出した。米国との決勝では、今大会2号のソロ本塁打を左中間へ放り込み、世界一の奪還に貢献。「野球ってこんなに面白いんだなと思った」と語っていた。

 31日の開幕を目前に控えた今季は、侍でともに中軸を担った昨季の三冠王、ヤクルト村上宗隆との本塁打王争いに注目が集まる。さる代表関係者がこう言った。

「岡本は打順に関しては、侍ジャパンの4番は村上で当然と受け止めていた。ただ、ポジションとなると別。昨秋から本職の三塁じゃない一塁や左翼の練習を積極的に行って栗山監督を感心させたが、一方で昨年のセ・リーグ三塁手部門のゴールデングラブ賞は自分だという自負もあった。本音では三塁を守りたかった。今回は三塁の守備力の比較ではなく、村上がエラーをしようが、『主砲の守備位置は変えるべきではない』と栗山監督が村上を三塁から動かそうとしなかった。つまり、村上を打撃で上回らない限り、岡本は代表では三塁を守らせてもらえないのです」

 三冠王の壁は高いものの、岡本も2020、21年に2年連続で本塁打、打点の2冠王となっている。なにがなんでも出たかった今回は「どこでも守る」と言って臨んだが、打撃面で村上を抜き返した上で、3年後のWBCでは侍の正三塁手として出場したいようなのだ。

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