米国でもWBC大盛況、主催側ボロ儲けも…MLBが支払わされるスター選手故障続出のツケ

公開日: 更新日:

 日本代表の優勝で幕を閉じたWBC。大会期間中にはメジャーリーグ(MLB)のスター選手の大ケガが相次いだ。

 プエルトリコ代表でメッツ守護神のエドウィン・ディアスは準々決勝進出を決めて、試合終了後の歓喜の輪のなかで右膝を負傷。手術を受けて今季絶望とも報じられた。ベネズエラ代表でアストロズ二塁手のホセ・アルトゥーベは準々決勝の米国戦で右手に死球を受け、親指を骨折だ。

 WBC関連でいえば、米国代表入りが決まっていたヤンキース左腕のネストル・コルテスも2月のトレーニング中に右太もも裏を痛めて大会を欠場。調整が大幅に遅れている。ドミニカ共和国代表のウラジーミル・ゲレロ(ブルージェイズ)ら、故障で大会直前に出場辞退者が続出した。

 米国では過去最高の視聴者数を記録するなど盛り上がりを見せた一方、MLBの主力選手が大会期間中に故障したため、改めて大会や開催時期に批判的な声も少なくない。

 メジャーの主力といえばカブスの鈴木誠也もそう。2月下旬の打撃練習中に左脇腹を痛めて出場を辞退。日本代表は右の強打者を欠きながら優勝したものの、本人は現在もリハビリ中だ。カブスのロス監督は22日、「鈴木はキャンプが終わった後もアリゾナに残って練習することになるだろう」と語り、30日の開幕は絶望となった。故障の原因はWBCに向けて調整を急いだからとの臆測も呼んだ。初めて痛めた左脇腹は完治しづらく、再発しやすい箇所。戦列復帰はかなり遅れるかもしれない。

 WBC主催はMLBと同選手会が共同で立ち上げた組織。大会は大いに盛り上がり、ボロ儲けしたが、それなりに代償も支払うことになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方