巨人泥沼5連敗ついに5位沈没…呆れた迷采配でチームをオモチャにする原全権監督の大罪
「外国人に依存すると勝てない」
チーム防御率2.84はリーグ4位。ここにも“迷”采配が表れている。広島で投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏がこう指摘する。
「今年の巨人の投手陣は、例年以上に未知数な新外国人選手に依存しています。開幕投手を含めたローテに3人、勝ちパターンのリリーフに1人。まだ始まったばかりですが6回3失点のような投手ばかりの印象です。巨人にはイキのいい若手投手が何人もいたはずなのに、こんなにたくさんクオリティースタート(6回で自責点3以内)の助っ人投手が必要でしょうか? チーム編成の鉄則はやはり『投打の軸となる中心選手は生え抜きが務めないといけない。外国人選手はあくまで枝葉。助っ人に依存したチームをつくると勝てなくなる』です。今の巨人がまさにそうで編成面や育成面で迷走していると言わざるを得ません。結果を出しているヤクルト、阪神、オリックス、ソフトバンクは、いずれも生え抜きの日本人選手が中心になっていますから」
巨人の新助っ人投手の内訳は、グリフィン1勝1敗、防御率3.97。開幕投手を務めたビーディは0勝1敗、同3.27。メンデスは0勝1敗、同3.38。リリーフのロペスは3試合で同4.50だ。ある巨人OBがこう嘆く。
「近年の外国人補強は、まず性格重視。昔のようにカネも自由に使えず、上限も決まっているので、日本の野球や文化を受け入れられて、性格のいい、“そこそこの選手”ばかりがかき集められる。さらに原監督がそんな助っ人をありがたがって使うため、有望な若手が根こそぎはじかれているのです」
さらに「老朽化」も問題視される。かつて強かった頃は、本塁打だけでなく「足」も使った。それが、今季ここまで盗塁0なのも異例だ。
「巨人には走れそうな若手がいるのに、腰を据えて起用されない上、坂本や丸といったベテラン勢が走れなくなったことで、相手に足で重圧をかけられない。これも得点力不足に拍車をかけています」(前出の山崎氏)
ベテランやお気に入りを重用し、若手はコロコロ代えて使い捨て。全権を握る原監督がチームを自分のオモチャのようにして振り回す。そう言って眉をひそめるOBは少なくない。原監督は「同じ人間が長くトップにいると組織が硬直化する」とよく言う。今季17年目のシーズンで、巨人がいきなりつまずいたのも、チームが硬直化しているからではないか。そのことに気付いていないのは、原監督だけかもしれない。