日本ハム新球場に人が集まらない…数字で見る「年間300万人動員」目標への残酷すぎる現実

公開日: 更新日:

 もはやジリ貧に陥っている。

 日本ハムが総額600億円をつぎ込んだ新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」(北海道北広島市)の観客数が減少の一途を辿っている。

 楽天との開幕カードこそ平均約3万1000人のファンが詰め寄せたものの、それ以降は厳しい。14日からの3連戦(西武戦)は週末にもかかわらず、平均約2万4000人。初めて行われた平日の3連戦(ロッテ戦=18日~20日)は平均約1万6000人に落ち込んだ。“新球場効果”はほとんどないと言っても過言ではないだろう。

 それどころかむしろ、昨季より集客数が悪化しているとも言える。札幌ドーム時代は最も観客数が多い曜日が土曜日だった。コロナ禍による入場制限が解除された昨年5月下旬以降、土曜日に開催された計9試合の平均観客数は約2万7500人。ところが、新球場で行われた土曜日の2試合は、開幕カードを含みながらも平均2万7000人を下回っている。

 日本ハムが開幕前に掲げていた年間観客動員数の目標は300万人。試合日に200万人、試合のない日に100万人──だったが、現状として不可能に近い数字と言わざるを得ない。

 今季は新球場で71試合が行われる。試合残数は平日が30試合、週末と祝日、祝前日は32試合。仮に平日の観客数を1万6000人(ロッテ戦を参考)、それ以外の日を2万4000人(西武戦を参考)としても、来場見込み数は124万8000人ほど。すでに消化された9試合と合わせても、150万人に満たないのだ。

 参考数字は開幕直後のものだが、敗戦が続けばファンの足がさらに遠のくことが予想され、実際はさらに低い数字になる可能性がある。開幕して間もない新球場だが、早くも戦略練り直しが必要のようだ。

 ◇  ◇  ◇

日本ハム 新球場観客数

【楽天戦】
3月30日(金) 3万1092人
4月1日(土) 3万0637人
4月2日(日) 3万0775人
平均3万835人

【西武戦】
4月14日(金) 2万6602人
4月15日(土) 2万3269人
4月16日(日) 2万1725人
平均2万3865人

【ロッテ戦】
4月18日(火) 1万6606人
4月19日(水) 1万5843人
4月20日(木) 1万5816人
平均1万6088人

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方