「顔、表情が暗い…」大不振の阪神・佐藤輝明に近大の恩師がマインドチェンジのススメ
「ブラウン管越しに見てますと、顔、表情が暗いなと思いますね」
こう話すのは、阪神佐藤輝明(24)の恩師である近大の田中秀昌監督だ。
今季は自慢のパワーが鳴りを潜め、ここまで打率.167、0本塁打、1打点。2試合連続スタメン落ちとなった14日のDeNA戦は六回の守備から途中出場し1安打をマークしたが、本調子には程遠い。
教え子の異変を恩師はどう見ているのか。田中監督は技術的な問題よりもむしろ、試合中の表情や立ち居振る舞いが気になるという。
「結果がすべての世界だし、試合では投手、捕手との読み合いもある。本人が一番苦しいんだろうし、現状を素直に受け止めてやるしかないですが、やれることはあると思います」と、田中監督がこう続ける。
「もっと明るく、声を出して、スタメンを外されても気持ちを切らさずやってほしいなと。彼の性格上、なかなか自分から前に出てというのは難しいかもしれませんが、自分で選んだ道。ここらあたりで大きく性格というか、考え方を変えることを試みてもいいかもしれません。暗い表情をしていたら、岡田監督としても使いづらくなるんじゃないかなと思いますね。一流選手というのは、ベンチでの立ち居振る舞いが素晴らしいですよね。WBCでの大谷翔平選手(エンゼルス)もベンチの最前列に立って味方を鼓舞し、ヤクルトでも村上宗隆選手が高津監督の前で常に声を出していますよね」