大谷攻略へ“2000勝監督”2人の手練手管 レンジャーズ、アストロズはエンゼルスの強力ライバル
大谷翔平(28)のエンゼルスが、日本時間6日から同地区のレンジャーズと首位攻防3連戦に入った。初戦は3点を追うエンゼルスが九回2死から同点に追いつき、延長十回の末に5-4でサヨナラ勝ちした。大谷5打数無安打で、連続試合安打は「7」で止まった。
レ軍はサイ・ヤング賞右腕デグロム(34=5年約244億円)ら投手陣を中心に総額約400億円の大型補強が実ったこともあり、開幕ダッシュに成功。6日時点で18勝13敗の勝率.581で、2位エンゼルスとゲーム差なしとはいえア・リーグ西地区首位を走っている。
投打のタイトル獲得を狙う大谷と、9年ぶりのポストシーズン進出を目指すチームにとっても、目の上のタンコブになりそうなレ軍を率いるのが今季から指揮を執るブルース・ボウチー監督(68)だ。
これまでパドレスとジャイアンツで監督を務め、ジ軍を3度の世界一に導き、2019年限りでジ軍を退任するまでに史上11人目の通算2000勝(2003勝)を達成した名将だ。
昨年10月の就任会見で「我々(首脳陣)の仕事は選手に実力を発揮させること」と話した通り、ナインと信頼関係を築いて采配を振る「オールドスクール」(昔かたぎ)の指揮官として知られる。データ重視のトレンドに逆らうかのように、選手の調子に合わせてラインアップを変更するなど選手起用は柔軟で、長距離砲を揃えたビッグボールでも、機動力を駆使したスモールボールでも結果を残してきた。