あなたは「最後の夏」に控え選手を「記念出場」させますか?
突然ですが、読者の皆さんに質問です。
舞台は夏の県大会。大きく得点を離された試合の九回、相手チームの勝利がまず揺るがない状況だとします。あなたが監督をしていたら、最後の夏になる3年生のベンチメンバーを「記念出場」させますか?
多くの人が「はい」と答えるのではないでしょうか。甲子園の大舞台でも、そうする監督は少なくない。しかし、私は「いいえ」の立場です。
「3年間頑張ったのだから、1打席くらいあげたらどうか」という意見が飛んできそうですね。確かにそれも一理ある。私だって選手に情があるから、胸が痛まないと言えば嘘になる。それでも、「記念出場は不要」という確固たる信念があるのです。
木内幸男さん(享年89)から大きく影響を受けました。取手二高を率いて茨城勢初の夏の甲子園優勝、常総学院(茨城)でも春、夏に甲子園を制したあの木内監督です。同じ茨城の高校を率いる人間として薫陶を受け、「勝利と同情、どっちが先なんだ」と常々おっしゃっていました。木内さんとの思い出は別の機会にじっくり書きますが、大事なことは「最後まで諦めない姿勢」です。