糸原スタメンはパ球団への“お披露目”? 岡田阪神⇔新庄日本ハム「師弟トレード」の実現度

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「パ球団へのトレードがあるかもしれません」

 在京球団の関係者がこう言うのは、阪神糸原健斗(30)のことだ。島根・開星高、明大、JX-ENEOSを経て、2016年ドラフト5位で入団。1年目の17年から一軍に定着し、18、19年は143試合に全試合出場。通算打率.272をマークするミート力に加え、進塁打などの状況に応じた打撃も巧みだ。本職の二塁も含め、内野の全ポジションをこなすユーティリティー性もある。

 その糸原は今季、ディフェンスを重視する岡田監督が就任したことで出場機会が激減した。確かに守備は褒められたものではないとはいえ、開幕から2カ月間、スタメン出場は一度もなく、代打として打率.111、0本塁打、1打点と低迷。交流戦開幕直前の5月下旬に二軍降格した。

 かねて球界では糸原のトレード説がくすぶっている。「代打で置いておくのはもったいない。だったらウチに欲しい」という声も少なくない。そんな中、岡田監督が「予定通り」と糸原を9日の日本ハム戦(エスコンフィールド)から一軍に上げたことで、トレード話が熱を帯びている。

 糸原は日本ハムとの3連戦中2試合で指名打者としてスタメン起用され、4打数1安打だった。冒頭の在京球団関係者はこう言う。

「指名打者があるパ主催の試合なら糸原をスタメンで使えるとはいえ、『お披露目』の意味合いがあったのではないか。監督がそれまで重用していなかった選手を使うときはトレードを検討していることが多い。実際、糸原は指名打者がない阪神主催の13日のオリックス戦でベンチウオーマーに戻りましたから」

 この日のオリックス戦は八回に代打で登場するも、山本相手に空振り三振に倒れた。スタメンでこそ生きる選手でもある。

 阪神が糸原を放出するなら、相手はどこなのか。西武は主砲の山川が女性に対する性的暴行問題で事実上の謹慎中。野手補強が急務となっている。

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