ラグビー日本代表合宿 “極秘コンバット練習”の壮絶中身…選手からは悲鳴も手応え確実
前出の姫野によれば柔術系の動きも取り入れているとか。誰か一人でもリタイアしようものなら、選手全員が腕立てなどのペナルティーを科されるようだ。激しすぎる練習に選手は口々に悲鳴を上げ、フッカーの堀江翔太(37)が顔に大きな絆創膏を貼るなど体中にキズやアザをつくっている。心技体の強化が狙いというが、姫野は「明らかにメンタルやタックルの質が変わっている」と手応えを口にする。
ジョセフヘッドコーチ(HC)は合宿初日、「まずはベスト8入りし、ファイナル(決勝)へ向けたチームづくりをする。十分に時間をかけ一歩ずつチームづくりをする。ケガをしない状態で前に行けるのが重要」と話していた。コンバット練習は、わざわざ豪州からスポットで呼び寄せた格闘家のコーチが担当しているという。
世界10位の日本は自国開催の前回大会でスコットランドなど強豪国を次々と撃破。予選は破竹の4連勝で史上初のベスト8進出を果たした。ジョセフHCは対戦相手によって戦法を変えるなどして強豪国を翻弄。番狂わせを演じたが、今大会はフランス開催でなおかつ、予選からイングランド(同6位)、アルゼンチン(同8位)という格上国との対戦が待っている。苦戦を予想する声は少なくない。
情報漏洩に気を配っているのか、メディアへの練習公開は1日30分程度。練習後の囲み取材はあるものの、練習の詳細は明らかにされていない。不気味に爪を研ぐ日本は再び、世界を驚かすことができるか。