フランスが2030年冬季大会招致も…「冬季五輪」は本当に必要なのか?
まったく興味がない国も多い。
フランス五輪委員会は18日、2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指すことを発表した。
来年、首都パリで夏季大会の開催を控えているフランスで冬季五輪が実現すれば、1924年シャモニー、68年グルノーブル、92年アルベールビルに続いて4度目となる。
30年大会には、札幌やバンクーバー(カナダ)、ソルトレークシティー(米国)、アルマトイ(カザフスタン)などが招致を検討しているというが、複数国が手を挙げれば招致合戦になるのは必至。先の東京五輪招致委員会がシンガポールのコンサルタント会社に約2億2000万円を支払った、とフランスの検察当局が公表したことは記憶に新しい。
地球温暖化による世界的な猛暑により夏季大会の8月開催も疑問視されている中、冬季五輪に欠かせない積雪量も地球規模で減少している。
■「持続可能な五輪」とは言い難かった北京大会
昨年の北京大会はひどいもので、雪が降らないスキーの競技会場は大量の水を使って人工雪で造られた。環境問題に積極的に取り組む国際オリンピック委員会の「持続可能な五輪」とは矛盾する大会だった。