慶応vs横浜だけじゃない…甲子園目指す球児とファンを悩ます高校野球「パイア問題」とは?
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会(1次リーグ)の日本対スペイン戦で話題となった「三笘の1ミリ」をとらえた「VAR」(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の仕組みがあればともかく、高校野球のプレーはあくまでも「人間の目」で見て判断する以上、正確性について多様な意見が出るのはやむを得ないだろう。
■ネットで拡散している高校野球審判の「微妙な判断」
ただ、高校野球の審判をめぐっては、これまでも今回と同じような議論が起きており、球児らの間では「〇〇パイア」という隠語も日常的にささやかれている。「〇〇パイア」とは、どちらかのチームが有利となるような誤審を下す審判(アンパイア)を揶揄する言葉で、〇〇部分には高校名などが入るようだ。
「例えば、今、プロ野球で活躍している注目選手がいた東京都内の名門私立高が神宮球場で決勝戦を行った時、この高校の投手が投げるボールは外角に外れているように見えてもストライク。攻撃では内野ゴロの際どいプレーがセーフになることがあった。注目選手を見ようと集まったファンで内外野席ともに埋まり、相手チームが委縮するのではないかと思えるほどの大声援。この試合はNHKでも中継されていたのですが、ネット上ではプレーの画像がキャプチャされ、『〇〇パイア出た』といった書き込みが殺到しました」(スポーツ紙関係者)
確かにネットを少し検索しただけでも、高校野球の試合で、ストライクやボール、セーフ、アウトをめぐる微妙な判断をとらえた映像が複数出てくる。
いずれにしても、球児やファンが雑念なく、試合だけに集中できる環境を整えたいものだ。