ニトリレディス菊地絵理香VもどっちらけのPO決着…主催者も協会も4日間72H完遂する気ゼロ
【ニトリレディス】最終日
最終日は雷雲接近のため最終組が8番をホールアウトした後の午前10時26分に中断。そのまま天候回復が見込めずに午後1時に中止が決まった。
■どっちらけのプレーオフ決着
その結果、第3ラウンド終了時点で9アンダーで首位に並んだ菊地絵理香(35)、申ジエ(35)、岩井明愛(21)の3選手によるプレーオフが行われ、地元北海道出身の菊地が通算6勝目を挙げた。
中断前はアウト9ホールを消化した上田桃子が通算12アンダーまでスコアを伸ばし、申ジエとトップに並んでツアー通算17勝目のチャンスに近づいていた。しかし最終ラウンドがキャンセルのため、1打差4位タイ発進の上田はプレーオフに進出できなかった。
「4日間72ホールのフォーマットで行われる大会を54ホールで済ます、というのは、海外ではまずありえない話です。だいたい月曜に持ち越され、あくまでも72ホール決着を目指します。ところが、わが国には大会が月曜までもつれるケースはほとんどない。男子ツアーでは2015年三井住友VISA太平洋マスターズ最終日が霧のため競技中止になった。その時はB・ワトソンが来日出場し、3日目が終わって2打差3位の好位置につけていました。ところが中止でチャンスを奪われ、“優勝できる位置にいたからプレーしたかった”と、あきれ顔でした。世界のプロは72ホールを戦って勝つというのが当たり前で、54ホール短縮は頭にありません。要するに日本のプロ大会は、アマチュアが“今日は雨が降っているからハーフで終わりにしよう”というのと大差ない試合が行われているといえます」(評論家・宮崎紘一氏)