DeNA今永昇太には「投げる哲学者」の異名…完璧を求めることは悪いことではないが
性格も問題だ。日本の情報提供者によれば、今永は「投げる哲学者」の異名をもつという。完璧主義者で、少しでも納得いかない点があるとマウンド上で自分の投球フォームを模索したりするらしい。わたしがチェックした試合でも、クビをひねりながら腕の位置を確かめるしぐさが見られた。
完璧を求めるのは悪いことではないが、それも程度問題。例えばブルージェイズの菊池雄星も似たような傾向がある。つまずくとマウンド上でうなだれたり、クビをひねったり、腕の位置を気にしたりする。考え過ぎるがゆえに、結果として腕が振れなくなる。
その菊池の日本での通算防御率が2.77なのに対し、今永は3.18。数字上も劣っているし、菊池が今季、メジャー5年目にして初めて2ケタ勝てた(11勝6敗)ことを考えると、かなり苦労するのではないか。「リリーフ」としての評価が妥当という気がする。
重ねて言うが、わたしはデータや数字だけで選手の実力を判断することはできないし、むしろ数字以外の部分が大切だと考えている。