明治大・村田賢一はミステリアスな「さじ加減」が持ち味 握りを変え、左足の着地を変える巧者
村田賢一(明治大/22歳)
全力で腕を振れば150キロ前後のスピードボールも投げられるのに、決して「力」だけには頼らない。
「9イニングを27球で抑えるピッチングが理想なんです」
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世に言われる「変化球」の類いはすべて手の内に入れている。
しかも一球一球、わずかに握りを変えたり、踏み込む左足を着地するタイミングをずらしたり、無限のバリエーションをつけて投げ分ける。
単にストライクをとるコントロールじゃない。捕手が構えたミットを動かさない精密さで、右打者にも左打者にも懐を突ける技術を持つ。
マウンドで、いろいろなことを想定している。
打者を打ち取るプランを立てながら、そのプラン通りに投げられる日は9イニングを100球かからずに勝ち星を持っていってしまう。