全国高校駅伝12.24号砲 箱根駅伝を目指すトップランナーの争奪戦はとっくに終わっている
今年も全国高校駅伝競走大会(12月24日)が、たけびしスタジアム京都を発着点に開催される。
出場する男子のトップランナーたちは箱根駅伝を目指し、毎年ほとんどが関東の大学へ進むが、現時点で進路はとっくに決まっているという。高校の関係者が言う。
「関東学連に加盟する大学で、箱根駅伝の常連といわれるところの推薦枠は15人から20人。駅伝を強化している大学は30校くらいありますから、500~600人の高校生は箱根を目指す大学へ進学できる計算です。中でも、5000メートルの記録が14分台なら推薦で入学できますし、13分台なら間違いなく争奪戦になる。条件は大学によって違いますが、学費免除、合宿所の生活費免除の他、小遣いまで出すところもある。この争奪戦も高3年の春頃までには決着がつく。つまり、12月の全国駅伝で快走しようが、進学先が変わることはありません」
一方で、こんなケースもある。
10月に行われた箱根駅伝予選会(東京・立川市)で、東京農大(11位)は10年ぶりに本戦出場を決めた。第100回記念大会の切符取りに大きく貢献したのは日本人トップでゴールしたルーキーの前田和摩(報徳学園)だった。