巨人2年目浅野翔吾 イチローへの弟子入り明かすも…レギュラー奪取へ“本当の敵”は他にいる

公開日: 更新日:

 ただ、巨人の場合は「最初は守備力が大事」と、さるチーム関係者がこう続ける。

「原前監督は『坂本は2年目の打率は低かった(.257)けど、遊撃の守備がしっかりしていたから1年間使い続けられた』と振り返っていた。4番の岡本にしても、一塁、三塁、外野とたらい回しになっていた時は定着できず、当時の井端内野守備コーチにつきっきりで内野守備を仕込まれ、三塁の守備力が安定したことで、当時の高橋由伸監督にレギュラーに抜擢された背景がある」

 阿部監督によれば、中堅争いは、浅野を筆頭に、2年目・萩尾、新人・佐々木に競わせる意向だという。ただし、若手に決め手がなければ、秋広と左翼を争う丸が中堅に流れてくる可能性が大である。

 浅野は昨年10月に腰痛で離脱したが、「今は70、80%くらい」と練習の強度を上げているという。まずは中堅の守備でアピールし、他の若手候補を突き放した上で、今度は鈴木のように打撃面で独自色を出すことが求められる。

 浅野はこの日、「二塁打数と出塁率にこだわりたい」と宣言。出塁率を4割に設定したところは、今やメジャーリーガーになった鈴木誠と酷似している。イチロー氏に聞いた「打席での心構え」は、最終的なターゲット・丸超えのヒントになるか──。


●下記の 【もっと読む】阿部巨人で崖っぷち! 原前監督に寵愛された「高卒有望株」4人の名前 では、正念場を迎える巨人の投手2人、野手2人について詳述している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド