著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

鈴木愛の2週連続優勝で改めて分かったオフの過ごし方決める目標設定

公開日: 更新日:

 シーズン序盤の戦い方は難しいものです。しかも、前週の女子プロ最終日は悪天候のため9ホールに短縮。降り続ける雨と寒さの中、プレーオフを制した鈴木愛が2週連続優勝で通算20勝を決めました。

 鈴木はツアー30勝による永久シードと今季は年間女王が目標です。今年の全米女子オープンは、2015年に国内最終予選会から切符を得た会場(ペンシルベニア州ランカスターCC)ということで、是が非でも出場したいと明言しています。

 それらの目標を達成するため、オフは嫌いだったトレーニングで「肉体改造」に取り組んだそうです。冬の間は芝が枯れたコースでスコアをつくり、例年以上の闘争心で開幕を迎えたはずです。優勝した2試合を見る限り、オフの練習による心と体の充実度が伝わってきました。

「若い子に押されているので待ったをかけたい。今年の鈴木愛は違うぞというところを見せつけたかった」

 その言葉は、勝ったから口にしたのではなく、開幕前から胸に秘めていた思いでしょう。

 5月9日で30歳を迎える鈴木は「20代のうちに20勝に到達したかった」とも語っていました。そうなると開幕から10試合しかありません。当然、短いオフの過ごし方が重要になりますが、具体的な目標設定でやるべきことが明確になり、それが嫌いだったトレーニング量の増加につながったことは想像できます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に