松井秀喜を担当、星稜・山下監督と親交を深めた寿司とジュースのノンアル野球談義
この「松井ネット」は今も健在。観光名所のひとつにもなっている。
松井秀喜とは縁がなかったものの、その後も山下監督とジュースで乾杯し合う関係が続いた。
鈴木は一切、酒を口にしない下戸であるが、スカウトにとって、酒の席は切っても切れないものだ。野球関係者に限らず、選手の後援者、各地の有力者との会合ともなると1次会で終わらないこともある。
鈴木も特に若いころは「まあ、飲め」とグラスになみなみと酒をつがれたものだった。
「スカウト仲間からは、『酒を飲まないと勝負にならんぞ』と言われました。でも私は『だったらお茶で勝負してやる』と言い返してね(笑)。僕がスカウトのイロハを教わった根本さん(陸夫=監督、管理部長)もお酒を飲まない。ある日、酒のことを相談したら、どうしてもというときは、ビールや日本酒じゃなく、ウイスキーをもらえ、と言うんです」