バドミントン 女子Dだけでメダル2個の可能性 最右翼はスピードの「シダマツ」、長身の「ナガマツ」ペア
山口茜は自分自身との闘いに
■女子シングルス
世界4位の山口茜(27)は3度目の出場で初の表彰台を狙う。東京五輪は準々決勝敗退に終わったが、世界選手権連覇(21、22年)、全英オープンで22年優勝、24年準優勝と主要国際大会で結果を残してきた。ただし、23年秋以降は負傷に苦しんでいる。
「山口はコンディションさえ万全であれば、十分に金メダルを狙える実力があります。ライバルの安洗塋(韓国)も故障を抱えており、この種目も世界ランク上位5人までがメダルを争うだんご状態になることも予想されます。東京でメダル獲得を期待された山口は自国開催のプレッシャーから、思うようなプレーができなかっただけに、自分自身との闘いになります。22年世界選手権決勝で東京五輪金メダルの陳雨菲(中国=現世界2位)を破って優勝した時のように、心身の状態さえ万全なら上位勢とも互角に渡り合える。安との差はほとんどないと思います」
世界11位で五輪初出場の大堀彩(27)はダークホースだ。23年10月のアジア大会では東京五輪銀で同5位の戴資穎(台湾)、続くフランスOPでもリオ五輪金メダルで世界3位のカロリーナ・マリン(スペイン)を破るなど、大物食いで世界を沸かせてきた。
169センチの長身から放たれるカットの切れ味は世界トップレベル。格上と好勝負を演じてきたことが自信につながり、五輪でも上位勢の一角を食って、勢いに乗れば、メダルも見えてきそうだ。(つづく)
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