キャリアの分岐点になった移籍の選択…名門パリSG、年俸倍額提示した独クラブのオファーを蹴った
23年夏、イタリアのACミラン行きが確実視されながら話が立ち消えになり、二転三転してラツィオに移籍した鎌田大地も似たような例に直面した。結局、鎌田もラツィオを1年で退団。来季は英クリスタルパレス入りする見通しだ。
契約の世界は、本当に最後の最後まで分からない。苦い経験を今の現役選手たちにも生かしてほしいものである。(つづく)
▽松井大輔(まつい・だいすけ) 1981年5月11日、京都府生まれ。43歳。2000年に鹿児島実業高からJ京都入り。フランスのルマンを皮切りに6カ国.13クラブを渡り歩いた。YSCC横浜ではフットサルチームにも所属してFリーグに出場。「二刀流」をこなした。04年アテネ五輪出場。10年南アフリカW杯ベスト16。24年4月から横浜FC、浦和の育成部門でコーチを務める。