大谷のホームランダービー出場に待った! 本人は乗り気でも渦巻くMLBとドジャースの思惑
昨季、アジア人初の本塁打王(44本)を獲得し、メジャーを代表する長距離砲の1人である大谷が出場すれば、球宴前日のイベントが盛り上がるのは確実。派手に打ち合うビッグボールを好む開催地テキサスのファンの喝采を浴びるのは間違いないが、当初は出場を打診するとみられていたMLB内部では慎重論も多いという。
■来季開幕からの二刀流復活を優先させたいMLB
MLBは大谷が本塁打競争に出場することで一時的な盛り上がりを期待するよりも、来季開幕からの二刀流復活を優先させたい思惑がある。
超特大の一発に加えて、160キロを超える剛速球が戻れば、ド軍だけでなく他球団の観客動員数やテレビ視聴率、広告収入など、メジャー全体の収益向上を見込めるからだ。
約半月後に迫った球宴は、本戦も含めたチケットの売れ行きが好調。特に本塁打競争はバックネット裏やボームランボールを入手できる外野の高額席は残りわずかとなっている。集客面で大谷に頼る必要はないのだ。
スタミナの消耗が激しく、フィジカルへの負担が大きい本塁打競争に駆り出して患部を悪化させたり、後半戦の失速を招くようでは本末転倒。