オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然
と、長く五輪を取材するスポーツライターの津田俊樹氏がこう続ける。
「世界で戦うアスリートにとってNTCは神聖な場所で、しかも370億円をかけて国が建設したものです。つまり国民の税金が投入されている。そこでルールを破ったのだから、五輪出場辞退は当然の報いだと思う。若いからこそなあなあで済ませてはいけないし、若者の未来を憂うのなら、大事なのは厳しいペナルティを課したうえでセカンドチャンスを与えること、そのための手助けをすることでしょう。問題の詳細が明らかになる前に宮田選手を庇い、同情するのは余りに軽率で、根底にはオリンピアンは特別だという傲慢さ、特権意識も透けて見える。さらに言えば、アスリートには、強ければいい、勝てばいいという勝利至上主義が根深く蔓延っている証左ではないか」
まったくだ。14日にはサッカー日本代表の佐野海舟が性的暴行の疑いで逮捕されたばかり。スポーツ界の不祥事が後を絶たないわけである。(つづく)